この記事を読んでいるあなたは、
大切な家族であるペットを亡くし、悲しみの中にいる。
もしくは、失うことに対して、恐怖感や不安を感じて、読んでくれているのではないでしょうか。
【ペットロス】涙が止まらない、もう飼わない、辛い、立ち直りたいあなたへ
めちゃくちゃ辛いですよね。
人生で一番辛いと感じている人もいると思います。
また、一般的に身近な人を亡くすことは、職場や周りの人からの理解が深いものの、
ペットの場合は、「たかがペット」と受け止められそうで、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまっている方もいるのではないでしょうか。
今、ペットロスで悲しみの中にいるあなたは独りぼっちではありません。
僕もその一人だったので、あなたの気持ちをとても理解できます。
そして、完全ではないですが、
涙が止まらない辛い気持ちから、立ち直る方法まで知っています。
その方法をお伝えする前に、少し自分の体験談をさせてください。
僕は2023年9月29日に愛犬を失いました。
17歳から一緒にいた愛犬。
結婚をして実家を離れ、最後の3年間は年に数回会える程度でした。
訃報は突然やってきました。
仕事中、朝の10時、母親からのLINE。
「深夜3時に愛犬が亡くなった」
僕は仕事中、涙が止まらなくなりました。
帰宅途中の電車の中でも涙が出てきました。
翌日に愛犬のお葬儀をするとのことで、大阪から地元の大分まで新幹線で帰りました。
新幹線の中で愛犬の写真を見てまた涙が止まらなくなります。
実家に帰りつき眠っているかのような愛犬の姿を見て、
葬儀場まで行く途中に車窓から見える散歩コース、葬儀場での最後の別れ、
もちろん涙が止まりませんでした。
お葬儀をしたことで、少し気持ちがスッキリとし、大阪に戻ります。
ペットロスに苦しんだのはそれからでした。
お葬儀で気持ちが少しスッキリとしたはずなのに自然と涙がでてくるのです。
訃報の連絡を受けた日と同じように、仕事中、電車の中でも涙がでてきます。
家族に泣いている姿や心配をかけたくないので、お風呂で涙を思いっきり流したりもしました。
これがペットロスってやつか、めちゃくちゃ精神的に辛いな。
そして、自分がこのダメージなら、実家でずっと愛犬と一緒に暮らしていた両親の心の痛みはもっと辛いものではないか。
なんとかしないといけない。
上記のような気持ちからペットロスの本を読みました。
動物病院のペットロスカウンセラー、
福田綾子さんの本「ペットロスは克服しなくていい」
この本を読んで僕自身が前を向けるきっかけとなったので、感謝の気持ちを込めて内容をシェアします。
そして、この記事を読み終えた後、
今、抱えているあなたの悲しみが少しでも減り、前向きに生きていけるきっかけになればと願っています。
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【【【ここにアドセンスコードを貼り付けます】】】【ペットロス】涙が止まらない、もう飼わない、辛い、立ち直りたいあなたへ
本からシェアする内容は下記の2つです。
- ペットロスは特別なことではない
- 新たな人生を始める5つのステップ
それでは、さっそく見ていきましょう。
ペットロスは特別なことではない
まず、本の最初で「ペットロスは特別なことではない」と言っています。
実験結果でも証明されていて、
実際に2021年に10~60代の300人以上にアンケートを取った結果が下記の通りです。
- 現在もペットロス8.9%
- ペットロスの経験はあるが、現在は落ち着いている81.9%
- ペットロスはない9.8%
データから見るとペットロスの経験をしている人は90%です。
誰でもペットロスになり得ることが証明されています。
かけがえのない家族の一員を亡くした時に感じる、当然の衝撃、心の痛み、悲しみなどの感情は計り知れないほど辛いですよね。
それは当たり前の人間の感情ですし、その悲しみから「少しでも楽になりたい」「乗り越え方を知りたい」と思う気持ちも当たり前のことだと思います。
下記の項目では、あなたが、少しでも気持ちが軽くなるきっかけや、
辛い気持ちから前に向いて行こうと思えるようになるアクションプランを紹介します。
新たな人生を始める5つのステップ
結論、下記の5つです。
- ペットロスについて深く知ること
- 自分の症状を受け入れ、心の整理をする
- 悲しみつくすこと
- これから自分がどうなっていきたいか、に焦点を当てる
- 意味を見出す
それでは見ていきましょう。
(1)ペットロスについて深く知ること
ペットロスについて深く知ることは、心の回復を取り戻すのに、とても大きな力になると本では紹介されています。
理由は、自分が直面していることについての知識を得ることによって、自分のことを客観視することができるからです。
自分のことを客観視できるようになると、現実を受け入れ、漠然とした恐怖感や不安が小さくなっていきます。
ペットロスとは?
「ペットの死別をきっかけにして、精神的、身体的に不調な状態に陥ること」
一般的には、動物であるペットと人間の死を区別して考えられているかもしれません。
しかし、当事者の関係性から見た時には、喪失の対象が人間であっても動物であっても、「喪失」から生じる悲嘆の感情は、変わりありません。
感じている悲しみは、状況やその人によって異なるので、悲しみが癒されるまでの時間は人によって異なります。
ペットロスで一番多い症状
結論、「突然涙が止まらなくなる」ことです。(僕もこれでした)
そんな時の解決策は、
「それが当然の感情であると受け止め、状況が許すならば、できるだけそのまま、感じるままに泣いて泣いて泣き尽くしたほうがいい」
と本には書かれています。
(2)自分の症状を受け入れ、心の整理をする
ペットロスだと、まず自分の症状を完全に受け入れましょう。
その次に心の整理です。
心の整理をするためにできることが本で紹介されています。
僕が参考になると思ったのは下記の4つです。
- お葬式、お別れ会をする
- 大切なペットに手紙を書く
- 日記を書く
- 散歩をする
(1)お葬式、お別れ会をする
お葬式やお別れ会をすると、自分の心と向き合い、亡き大切なペットについて語り合うことで、気持ちの整理をするきっかけになります。
僕もペットのお葬儀を経験しました。
そして、心からよかったと思えたことが2つあります。
(1)本でも紹介されている通り、心と向き合え気持ちの整理ができた
(2)家族でお別れができた
愛犬が家に来た時の僕は高校生、弟が中学生でした。
そして、僕たちは大人になり、お互い家族を持ち、愛犬にも新しい家族を会わせることができました。
一方で、愛犬が家に来た時のように、父、母、僕、弟の4人で過ごす時間は少なくなっていました。
しかし、最後に家族4人揃って愛犬とお別れすることができたので、上手く言えないですが、愛犬が家に来た瞬間に戻れた気がして、良かったと思っています。
(2)大切なペットに手紙を書く
亡き大切なペットに対して、手紙を書くことは、お葬式をするのと同様に、あなたの感じている気持ちと向き合う手段としておすすめです。
誰かに読んでもらう必要はありません。
あなた自身から亡きペット宛の手紙ですので、心の感じるままに自由に書いてください。
(3)日記を書く
毎日1行でもいいので、自分の気持ちをひたすら書き綴っていくのがおすすめです。
文章がまとまらなくても大丈夫です。
書くこと自体が気持ちの整理をする効果があります。
書かない日があっても問題ありません、書ける時に書くという気楽な気持ちで大丈夫です。
(4)散歩をする
喪失感の中にいると、無気力になり、外出がとても苦痛に感じるようになります。
誰とも会う気もせず、気持ちが落ち込み屋内でじっとしている方におすすめの方法です。
太陽を浴びることや運動をすることが、うつ病の治療には効果的と言われているように、身体へ良い影響があります。
外に出るまでは、全く気持ちが向かないかもしれませんが、思い切って天気の良い外に出て少し歩き始めると、少なくとも落ち込んでいる気持ちが改善されます。
(3)悲しみつくすこと
涙を流すことで、スッキリとした経験がある方も多いと思います。
亡くした大切なペットを思い出して、「悲しい、辛い」と感じ、思いっきり泣いて泣いて泣き尽くしてください。
※経験からして、僕のおすすめは、お風呂に浸かってたくさん泣くことです。
誰にも見られないですし、泣いてめちゃくちゃな顔にシャワーを当て、少し気分転換にもなりますよ。
毎日泣いてもかまいません。あなたにだけ必要な期間を経て、自分自身を癒していきましょう。
(4)これから自分がどうなっていきたいか、に焦点を当てる
上記3つ(1.ペットロス症候群を深く知り、2.悲しみを受け入れ、3.悲しみ尽くす)の後に、
亡くした大切なペットの写真を見て、思い出話をしながら、「ありがとう」と微笑んでいる自分を想像してみてください。
そして、あなたがこの先どうなっていきたいかを、具体的にイメージしてみてください。
僕の例
自分の子どもに愛犬がいたこと、愛犬との思い出をたくさん話したい。
そして、愛犬と一緒に行った場所に今度は子どもと行ってたくさん遊びたいと思いました。
そして、自分が死んでまたどこかで愛犬と再会した時に、たくさんの思い出話を笑ってできればいいなと思っています。
おすすめ
「今は辛い状況かもしれないけども、この先にはこの辛さを乗り越えて、笑顔でいられる自分になっている」ということを想像しましょう。
辛くて苦しい状況にあるほど、その状況が永遠に続くように感じられるかもしれません。
今は、辛いかもしれないけど、辛い今この瞬間は永遠には続かず、この先の未来はあなたの望む方向へ向かっていきます。
(5)意味を見出す
この項目はかなり深いです。
著者、ペットロスカウンセラーの福田さんは以下のことを伝えています。
大切な存在を失う経験は、耐え難い悲しみであり、言葉にできないほど辛い経験です。
ただ、その辛い経験の先にある、これからの自分の残りの人生をどうやって生きていくのかを、問われている気がするのです。その問いへの答えは、今すぐには出ないかもしれません。
でも、それで良いのです。一般的によく言われる「人生は一度きり」という言葉ですが、大切な存在を失うことによって、言葉の重みを実感します。
一度だけ与えられた限られた時間を大切に生きていくことを、小さな命が教えてくれている気がする。この先、どのような人生を生きていくのか、それはあなたが決めることができるのです。
人生は選択の連続。この先の人生をどのように生きるかを選択するのは、あなたです。大切なペットと過ごした時間、そして共有してきた時間は、かけがえのないものです。
今感じている悲しみ以上に、一緒に過ごした時間はとても幸せで、たくさんの良い思い出があることも同時に思い出してほしい。
まとめ
上記で紹介した5つの方法を全てしっかりやる必要はありません。
試してみて、しっくりこないと思ったら途中でやめても大丈夫です。
少しでも気が向いた時や、あなたができることから試してみるのをおすすめします。
上記の本の内容をシェアしましたが、紹介したものはごく一部です。
この本では他にも、
・ペットロスが深刻化しやすい人や状況
・悲観から立ち直りまでのプロセス
・ペットロスの相談事例
・ペットが使っていた、おもちゃ、食器、リード、洋服などどうすればいいか
・ペットを新たに迎えることについて
などについても紹介されてます。
個人的な発見は「ペットを新たに迎えることについて」です。
僕はこの本を読むまで、
大切な存在を失うことへの恐怖が強すぎて、「もう何があっても動物は飼わない」と決めていました。
そして将来、自分の子どもが「動物を飼いたい」と言った時、「どう言い訳して断ろうか」という不安を感じていました。
しかし、
・悲しみをごまかすため
・悲しみを癒すため
・新たに迎えるペットと前のペットを比較しない
などの条件を守れば、新しいペットを飼ってもいいのかもしれない。という前向きな気持ちになれました。
失う恐怖に焦点を当てるのではなく、
「幸せで楽しい時間をたくさん一緒に過ごすことの大切さ」にも気付くことができました。
ペットロスの克服だけでない、発見や学びもあると思うので、もっと深く知りたい方はおすすめです。
読んで損はないと思いますよ。
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